こんにちは!今回は、江東区有明にある「東京都水の科学館」へ、小学3年生の息子と一緒に行ってきました。
ここは東京都水道局が運営する入館無料の体験型科学館。暮らしに欠かせない「水」の仕組みを五感で学べるスポットですが、今回は子連れレビューに加え、後半では「大人がガチで感動した地下給水所のプラント設備」について、少しマニアックに深掘りしてレポートします!
1. 小3息子のリアルな反応と館内の様子
館内は水遊びからデジタルクイズまで充実しており、週末でもさほど混雑しておらず快適に回ることができました。全体の所要時間は後述する「アクア・ツアー」を含めて約1時間半ほどです。
涼しくて楽しい!1階の水遊びエリア
館内に入ってすぐの「アクア・パーク(1F)」は、実際に水を触って遊べるエリア。見渡すと小学校1年生以下の小さなお子さんが中心の印象でしたが、小3の息子も十分に楽しめました!特に「ウォーターガン(水鉄砲)」のコーナーが気に入ったようで、何度も列に並んで熱中していました。
驚きの発見があったデジタルクイズ
2階の「アクア・フォレスト」などでは、水に関するデジタルクイズにいくつか挑戦。そこで知って一番驚いたのが、「食洗機と手洗いでの水消費量の違い」です。なんと食洗機を使う方が、手洗いに比べて水の消費量が約3倍も節水になるのだそう!我が家ではまだ食洗機を使っていなかったので、この圧倒的な節水効果には目から鱗でした。
※ちなみに、3階の大型シアター(アクア・トリップ)にも立ち寄ってみたのですが、こちらは息子の興味にあまり刺さらなかったようで今回はスルーとなりました(笑)。
子どもの性格に合わせた見守りも大切
館内では、水道管の漏水箇所を当てるような参加型のゲームイベントも開催されていました。うちの息子は少しシャイで、人前に積極的に出るタイプではないため参加はしませんでしたが、自分のペースでじっくり展示を眺めるだけでも十分に満足できたようです。
2. 【エンジニア視点】アクア・ツアーで見る「有明給水所」の裏側
さて、ここからは大人(特にインフラやプラント好き)向けの見どころです。今回のハイライトは、地下にある本物の水道施設を見学できる「アクア・ツアー」でした。
ここは「浄水施設」ではなく「給水施設」のため、水質検査の工程こそありません(計器類は本物の展示があったのでこれは良かったです)が、「魅せる工場」としての作り込みが非常に秀逸です。キャラクター(すいてきくん・みずたまちゃん)のプロジェクションマッピング演出で子どもを飽きさせない工夫をしつつ、本物の計器類を並べて水質濁度防止法(水濁法)や基準値についての解説があり、水源林の管理から蛇口に届くまでの一連の流れを極めてロジカルに学べます。
稼働するポンプ設備のスペックを考察
ツアーの目玉である地下ポンプ室。並んでいる遠心ポンプのスペックを、エンジニア目線で観察してみました。
- 常用機: 吐出口径 300A × 2台(交互運転)
- 予備機: 吐出口径 400A × 1台
銘板までは確認できなかったため(メーカーは荏原製作所、酉島製作所、電業社あたりのいずれかでしょうか)、流量の正確な記載は見えませんでしたが、口径から推測するに300Aの常用機は約400m³/h、400Aの予備機は約700m³/hの吐出能力があると思われます。吸込側にはさらに大口径の巨大なゲート弁が鎮座しており、そのスケール感は圧巻の一言です。
状態表示ランプに見る「国内外のギャップ」
盤の表示ランプは「赤=運転中」「緑=停止中」となっていました。日本のプラントでは一般的な仕様ですが、海外のインフラ設備(特に欧米系)では「赤=危険・通電(停止状態)」「緑=安全(運転状態)」と逆になるケースも多く、こうしたガラパゴス的な仕様の違いを実際の設備で見られるのも、大人ならではの密かなチェックポイントです。
ブラックアウト(全停電)を許さない強固な冗長化
電気室の配置を見る限り、電力供給はしっかり「1号系統」「2号系統」に分離され、完全に冗長化されていました。さらに予備電源としてガスタービン自家発電機を備え、UPS(無停電電源装置)も完備。万が一、大地震などで街全体がブラックアウトするような事態になっても、かなりの時間はノンストップで送水を維持できる強固なBCP対策(事業継続計画)が垣間見えました。
東京都独自のクオリティ:溶存塩素濃度の管理基準
展示の中で「溶存塩素(残留塩素)濃度を管理している」という説明があり、気になったので具体的なクライテリア(基準値)を調べてみました。
国の水道法では「蛇口での残留塩素を0.1 mg/L以上保持(上限は1.0 mg/L以下)」と定められていますが、東京都水道局の独自基準では「0.1 mg/L以上 〜 0.4 mg/L以下」という、さらに狭く厳しい上限を設けてコントロールしています。東京都の浄水特徴である「オゾン吹き込み(高度浄水処理)」によって原水の有機物が徹底的に除去されているからこそ、塩素の投入量をこのミニマムな値に抑えられ、カルキ臭のない美味しい水を供給できているのですね。
3. 【事前情報】夏場に行くなら要注意!有明駅からのアクセス
最後に、これから「水の科学館」へ行かれる方へのアドバイスです。
最寄りの「有明駅」から、有明ドリームパークや武蔵野大学の前を通って徒歩10分ほどで到着します。ルート自体は緑道っぽく整備されていて歩きやすいのですが、途中に屋根がなく、床面が白いタイル張りになっています。
そのため、夏場は直射日光だけでなく下からの照り返しも強く、猛烈な暑さになることが予想されます。行かれる際は日傘や帽子、徹底した熱中症対策をおすすめします。
なお、有明駅の周辺にはマクドナルドやサイゼリヤがあり、科学館へ向かう途中にはセブンイレブンもあるため、飲み物の補給や事前の軽食調達には困りません。上手に活用してお出かけを楽しんでください!


コメント