日能研の予科教室(小3)に通う我が家。日々、小学校よりもハイペースで進むカリキュラムと格闘しています。
最近の大きな山場が「掛け算の筆算(2桁×2桁)」です。小学校の進度と比べると少し先取りとなるため、子どもにとっては初めての本格的な数論の壁。今回は、暗算が得意だからこそ躓いたポイントと、我が家で実践した「手書きシート」による視覚的なアプローチについて記録します。
1. 割り算の筆算の直後に登場!スピード感に苦戦する日々
予科教室のカリキュラムでは、割り算の筆算を習ったかと思えば、それが完全に定着する前にすぐ掛け算の筆算が登場します。このスピード感には当初、親子で少し苦戦しました。
ただ、カリキュラム自体の先取り感は、最初の挑戦として非常に良い刺激になっていると感じています。実は以前、算数検定8級(小4相当)の勉強をさせようとした時は本人が全然取り組もうとせず、一度断念した過去がありました。
しかし、そこはさすが日能研。授業自体がとても楽しいようで、なかなか問題が解けなくても、諦めずに粘りを見せて取り組んでいます。
掛け算の定着にはもう少し時間がかかりそうですが、先行して習った割り算の筆算はしっかり理解できた様子。それが本人の中で大きな「成功体験」となり、今は「分からないところがどこなのか、自分で分かる」という一歩進んだ状態に近づいている手応えを感じています。
2. 「暗算の方が早い」からの脱却と、2桁×2桁の位取りの壁
我が家の子どもは、九九や「2桁×1桁」の計算であれば暗算で問題なくこなせます。そのため、筆算を習い始めた当初は「暗算でやった方が早いじゃん!」と、わざわざステップを分解して書く筆算の形式にじれったさや抵抗感を示していました。
「2桁×1桁」であれば、暗算でも筆算でも手間にさほど差がないため問題なかったのですが、問題は「2桁×2桁」に進んだときです。
2桁×2桁になった途端、以下のような混乱が始まりました。
- 計算の途中で位取り(書く場所)がうまくズラせない
- どこに何を書けばいいか分からなくなり、パニックになる
- 結果、何と何を掛け算している最中なのか見失ってしまう
さすがに2桁×2桁をすべて暗算で処理するのは難しいため、ここで子どもも「観念して筆算に取り組む」というモードに切り替わりました。
3. 解決の糸口は「先にゼロを書く」こと!自作の手書きシートで解説
位取りの混乱を視覚的にすっきりさせるため、1枚の解説シート(1000012246.jpg)を手書きで作成して教えてみました。
ポイントは、「十の位の数を掛けるときは、最初に一の位の場所に『ゼロ』を書いてしまう」というルールです。
実際のノートに書いた解説がこちらです。

手書きシートの後半(②の部分)にあるように、「45×40の答えを書く行には、最初にこのゼロを書いてもよい!」と教えたところ、子どもは「あ、それなら(位がズレないから)分かる!」と非常に納得した様子でした。
この「お助けゼロ」を導入してからは、位取りの場所を間違えることはなくなりました。
また、シートの右側には「おまけ」として、なぜその計算になるのかの仕組み(分配法則)を記載しました。45 × 45 = 45 × (40 + 5) という構造を並べて見せることで、「筆算は、これを縦に並べて書いているだけなんだよ」という算数的な理屈も合わせて伝えています。
4. テストは全滅、でも前を向いて粘る子どもの成長
この「ゼロ作戦」で仕組みは理解できたものの、手順の自動化(定着)にはやはりまだ時間が必要のようです。直近のマイファーステストでは、掛け算の筆算を使う問題は見事に全滅してしまいました。
しかし、本人の中に悲壮感やリベンジに燃えるといった過度なプレッシャーはなさそうです。テストの結果は結果として受け止めつつ、「その後も掛け算の筆算を練習すること自体は、嫌がらなくなった」というのが、親として一番の収穫であり、嬉しい変化でした。
分からないところをそのままにせず、「楽しい」という原動力を味方にしながら、一歩ずつ自分のものにしていってくれればと思います。じっくり時間をかけて、この「2桁×2桁の壁」を一緒に乗り越えていくつもりです。

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