こんにちは!
小学3年生の算数で、多くの親子が一度はぶつかる定番の壁らしい。それが「計算の工夫(補数を使った計算)」だそうです
「98+45」を「100+43」にしたり、「135-98」を「137-100」にしたりする、あの単元ですね
日能研のテキストの答えを開くと、以下のような数式だけでサラッと解説されています
- 98 + 45 = 100 + 43 = 143
- 135 – 98 = 137 – 100 = 37
これを見た大人は「なるほど、きりの良い数(ぴったりな数)に合わせるんだな」と一瞬で理解できますが、小3の子どもにこの数式のまま教えようとしたら、パニックを起こしました
「片方を増やしたら、もう片方は減らすんだっけ?…あれ?引き算のときは両方増やすの?なんで!?」
朝の限られた勉強時間などでこれをやると、子どもに不安と混乱だけを与えて送り出すことになりかねません(私も今朝経験しました…!)
そこで今回は、個別指導や家庭教師を雇わなくても、お家で親御さんが子どもに「あ、そういうことか!」と一発で納得させられる【イメージ重視の教え方】を分かりやすく解説しなおしてみます!
なぜ子どもは「計算の工夫」で混乱するのか?
結論から言うと、子どもの脳内で「言葉のパズル(抽象的なルール)」になってしまっているからです
- 足し算のとき:片方を【増やしたら】、もう片方は【減らす】
- 引き算のとき:片方を【増やしたら】、もう片方も【増やす】
大人にとってはロジックで理解できても、小3の脳メモリでは「どっちがどっちだっけ?」と記号のルールがごちゃごちゃになってしまうのです
これを解決するには、ルールを暗記させるのではなく、「日常の具体的なイメージ」に置き換えてあげるのが一番の近道です
1. 足し算の工夫:「お団子をあげる」イメージ
【例題】 98 + 45
「98」をぴったりの「100」にしたいとき、子どもにはこう話しかけてみてください
親の声かけ例:
「98個のお団子があるよ。あと2個で『100個入りのぴったり箱』が完成するよね。この足りない2個、どこからもらってくる?」
「隣の45個の山から、2個もらっちゃおう!」
【ステップで見る子どもの脳内】
- 片方をぴったりにする: 98に2を足して「100」にする
- もらった分を減らす: 2個は隣からもらったので、45から2を引いて「43」にする
- 合体させる: 100 + 43 = 143
★教え方のコツ
足し算の工夫は、「あげる・もらうのシーソー関係」です
「片方が増えた(もらった)なら、もう片方は減る(あげた)」という、お団子の移動イメージを持たせると、子どもはすんなり納得してくれます
2. 引き算の工夫:最大の難所は「踏み台」で解決!
子どもが一番「増やすんだっけ?引くんだっけ?」と大混乱するのが引き算の工夫です。ここには2つの最強アプローチがあります
パターンA:引く数をぴったりにする「同じだけズラす」方法
【例題】 135 – 98
引き算の本質は「2つの数の差(差がどれくらい開いているか)」です。ここを突きます
親の声かけ例:
「テストで135点の人と、98点の人がいます。2人の点数の差はいくつかな?」
「計算しにくいから、2人とも頑張って2点ずつアップしたとするよ。そしたら、98点の人は100点になるよね。135点の人は137点になる。……じゃあ、2人の点数の差(引き算の答え)は変わる?」
「あ、変わらない!」
【ステップで見る子どもの脳内】
- 引く数をぴったりにする: 98に2を足して「100」にする(引き算をラクにするため)
- 差を変えないために同時にズラす: 引かれる数の135にも、同じように2を足して「137」にする
- 引き算をする: 137 – 100 = 37
★教え方のコツ
引き算の工夫は、「両方に同じことをする」のが鉄則です
「2人の身長の差は、2人とも同じ20cmの踏み台に乗っても変わらないでしょ?」と例えてあげるのも非常に効果的です!
パターンB:引かれる数をぴったりにする「お釣り」方式
もし上記の「同時にズラす」がピンとこないお子様には、「お買い物」をイメージするのがおすすめです
【例題】 103 – 45
親の声かけ例:
「お財布に103円持っています。45円のお菓子を買うよ」
「めんどくさいから、ぴったりな100円玉だけをお店の人に渡そう。端数の3円はポケットに残しておいてね」
【ステップで見る子どもの脳内】
- 100円だけで買い物する: 100 – 45 = 55 (お釣りは55円)
- ポケットの小銭を足す: 残しておいた3円をお釣りに合流させて、55 + 3 = 58
これなら日常でやっていることなので、小3の子どもでもノータイムで理解できます
まとめ:親が「作題意図」を翻訳してあげよう
日能研のテキストの回答は、あえて解説をシンプルにして子どもの思考力を試してくる傾向があります。そのため、「親が解説の意図を子どもの言葉に翻訳してあげること」が、お家勉強の最大のカギになります
今回のポイントをまとめます
- 足し算の工夫: お団子の貸し借り(片方を増やしたら、もう片方は減らす)
- 引き算の工夫: 踏み台(両方同時に増やす)、またはお釣り方式
もし、お子様がテスト直前や朝勉で混乱してしまっても、焦る必要はまったくありません
テストから帰ってきたあとに、「実はこれ、こういう仕掛けだったんだよ!」と、この記事のイメージを使って笑顔で謎解きをしてあげてください
「わからなかったことが、親と一緒にやってスッキリ分かった!」という成功体験こそが、4年生以降の本格的な受験勉強を支える最高の財産になります(と信じています!)

山本塾の計算ドリルだと、先に百の位と十の位、一の位をこんな感じで計算していました
135 – 98 = (135 – 90) – 8 = 45 – 8 = 37
こちらの方法になれてしまっていたため、混乱したということもあります
暗算ならこちらの方が速いですが、補数を学ぶ、計算の工夫を楽しむ、という作題意図もあると思いますので、ふりかえりノートで根気よくトライしてみました
結果としてマイファーストテストで同様の補数が出た際には、途中式の工夫部分を間違えて、答えだけあっている問題があったので、「絶対暗算で先に答えを出してから途中式埋めたでしょ!?」って思いました
教えるのって難しいですね!

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