【日能研】小3夏の「未来をつくる学びテスト」受験記。結果の客観的分析と、夏期講習に向けた2つの改善案

中学受験

こんにちは、アカグツです。先月、日能研の全国テストを受験した際は、直前までの3時間の運動系習い事とお昼ご飯の直後というスケジュールだったため、本人の集中力が著しく低下した状態での受験となってしまいました。結果として、本来の思考力や粘り強さがどの程度あるのかを正確に測ることができませんでした。

そこで今回は、その反省を活かしてコンディションを整え、7月12日実施の「未来をつくる学びテスト」を受験してきました。7月下旬からの4科目夏期講習に向けた理科・社会(科学)の予行演習としての位置づけ、また実際の私立中高一貫校の校舎や雰囲気を体験させるという目的を持った受験です。

今回は、事前の調整から、保護者会で得られた情報、そしてテスト結果の客観的な分析と今後の具体的な学習アプローチについてまとめます。


1. 受験の背景と当日のコンディション管理

前回の反省から、当日は朝の習い事を別日に振り替え、午前中の試験に向けて体調を整えました。

試験会場までは自転車、電車、徒歩を乗り継いで片道約1時間。少し距離はありますが、将来の中学受験本番における移動のシミュレーションとしては良い経験になりました。(まだ小3で中学受験をするかも未定でだいぶ早いですが。。。)

なお、我が家の当初の計画では、小3の間は通塾せず、新小4(小3の2月)から塾に通い始める予定でした。そのため、この「未来をつくる学びテスト」はもともと受験を予定していたものです。実際には本人の希望で1年早く予科教室に入塾しましたが、予定通り受験することにしました。

塾(予科教室)からの案内やチラシ等は特になく、自主的に申し込む形となりました。また、通塾用のマイページ(Nポータル)の学籍番号とは紐づかず、テスト専用の受験番号で結果を確認する仕様となっていました。


2. 保護者会で得られた中学受験の現状と出題意図

試験時間中に開催された保護者会では、主催の朝日新聞社と日能研から、これからの時代に求められる「自分で決断する力」「想像する力」「物事を伝える力」についての解説がありました。

小3(9歳の壁)という、具体物から抽象概念へと移行する過渡期において、新聞記事などの初見の情報量をいかに読み解くかが全ての教科でテーマとなっています。

📘 国語の出題意図

  • 4コマ漫画: 表情などの非言語情報を元に、登場人物の気持ち(期待外れで残念な様子)を順序立てて説明する問題。
  • クマと人間の共生: 時事的な新聞記事や図表を合わせて読み解き、人と自然の共生について自分の考えを記述する問題。
  • 個性の言語化: 自分の個性がどのようなときに発揮されるかを具体的に記述する問題。

📐 算数の出題意図

  • 単位を作る問題: 天声人語をベースに、自分で新しい主観的な単位を定義して文章を作る問題。
  • 地図と向き: 地図の中にいる他者の視点に立ち、向きを整理して説明する問題。
  • 規則性(お菓子製造機): 与えられた複雑なルール(複数のロボットの動き)を整理し、規則性を見出す問題。

🧪 科学の出題意図

  • 自然科学と社会科学を融合させた「南極」がテーマ。マイナスの気温グラフの読み取りや、レタスの発芽条件を示す図表から情報を正確に読み取る問題。

また、会場となった中学校の教頭先生からのお話もありました。ホワイトボード仕様の教室やオープンタイプの職員室、全員参加のニュージーランド留学プログラムなど、公立中学校とは異なる私立ならではの環境や、今後拡大が見込まれる指定校推薦枠の話など、実際の私学の様子を知る良い機会となりました。


3. テスト結果の客観的分析(デバッグ)

テストの結果は以下の通りでした。

教科得点率位置(上位%)
国語35%上位80%
算数54%上位 50%
科学46%上位 70%
3科目総合45%上位 70%

得点率、パーセンタイルともに厳しい数値となりました。学校の理科・社会のテストでも理解が不十分な部分が多いため、結果としては実力通りであると受け止めています。持ち帰った問題用紙を見ても書き込みが少なく、当初は「前提となる文章を読む力が全くないのではないか」と考えました。

しかし、解答用紙を精査すると、課題の構造が少し見えてきました。

📊 分析1:課題を理解して記述する力はある

算数の「新しい単位を作る問題」では、以下のように記述して正解しています。

作った単位:「あめ」
大きさ・量:「2cmの1このりょう」
使った文:「あめをなめおわるのが何分か」

正答率60%の記述問題において、論理の通った文章を書き、完答できています。このことから、「文章の内容を理解し、問いに対して自分の言葉で表現する力」自体は備わっていることが分かります。

📊 分析2:真のボトルネックは「情報処理速度と時間配分」

一方で、時系列での失点が目立ちます。例えば科学では、前半の3問で(正答率70%以上の問題)の基本図表の読み取りは正解しています。しかし、後半の以降の問題(同様に正答率70%以上の問題)以降になると、正答率の高い問題も落としており、算数の最後の大問もほぼ手つかずの状況です。

これは「読む力がない」というより、「A4サイズの多すぎる情報量に対して処理スピードが追いつかず、時間切れや集中力切れ(タイムアウト)を起こしている」ことが最大のボトルネックであると考えられます。


4. 今後の改善案(具体的な打ち手)

この分析を踏まえ、夏期講習とその後の学習に向けて以下の2つの対策を実施します。

🛠️ 打ち手①:夏期講習期間は「問題を解かない、一緒に読む」

今の処理速度のまま夏期講習のテキスト問題を無理に解かせようとしても、消化不良に終わり、時間を無駄にする可能性が高いと予測しています。

そのため、夏期講習中はあえて問題を解かせる時間をカットし、「テキストの解説や問題文を、親と一緒に一字一句、丁寧に読み込むこと」に特化します。これにより、どこで読み飛ばしているか、どの語彙に引っかかっているかをリアルタイムで把握し、正確なインプット力を高めることに集中します。

🛠️ 打ち手②:夏期講習後の「RST(リーディングスキルテスト)」アプローチ

夏期講習が終了した段階から、小手先の受験テクニックではなく、文章を正確に読み解く基礎体力を鍛えるトレーニング(RST的読解指導)を導入します。

  • 主語と述語の関係を正しく把握する
  • 指示語が指す具体的な内容を特定する
  • 定義と具体例を正しく照合する

情報を正確に読み取り、整理する「OS」を強化することで、全教科に共通する情報処理スピードの課題解決を目指します。


5. まとめ

結果の点数だけを見れば悲観的な状況ですが、解答の内容を客観的に分析したことで、我が子が今どのような状態にあり、次にどこを補強すべきかが明確になりました。

保護者会で聞いた「できた?と聞きすぎてしまい、できないことばかりに目がいっていた」という教頭先生の言葉を参考に、テスト終了後の「できた?」という問いかけは一切やめました。代わりに「どの問題が面白かった?」と対話することで、少しずつ思考の言語化を促しています。

この夏は無理な演習を避け、まずは「一緒に読む」ことから一歩ずつ改善を進めていきたいと思います。

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