「トマトやきゅうりって、ジャガイモみたいに土の中にできるんでしょ?」

体験学習

ある日、そんな子どもの発言を聞いて「これはまずい!」と思い立ち、我が家で野菜作り(食育)を始めてみることにしました。

結果から言うと、大人の思惑通りにはいかない子育てのリアルと、野菜作りの奥深さを知る素晴らしい(?)体験になりましたので、その様子をレポートします!

1. 苗は農協(JA直売所)や道の駅が狙い目!

5月頃、苗を調達するために向かったのはホームセンターではなく農協(JAの直売所)です。実は、農協や道の駅は地域の気候に合った元気な苗が1株200円前後とお手頃価格で手に入りやすいため、家庭菜園のスタートには非常におすすめです。

🌱 きゅうり&ミニトマト栽培の基本知識

  • 植え付け時期: 5月上旬〜中旬(ゴールデンウィーク前後。十分暖かくなってから)
  • 日当たり・風通し: 日当たりの良い場所を好みます。風通しが悪いと「うどんこ病」などの病気になりやすいため、枯れた葉の整理が大切です。
  • 土づくり: 排水性と保水性の良い土。植え付けの2週間前に苦土石灰で酸度調整し、1週間前に元肥を混ぜておきます。
  • 【要注意】連作障害について:
    同じ科の野菜を同じ場所に続けて植えると病気になりやすくなります。
    • ミニトマト(ナス科): トマト、ナス、ピーマン、ジャガイモなどの後作を避ける(3〜4年空ける※)
    • きゅうり(ウリ科): きゅうり、ゴーヤ、スイカ、カボチャなどの後作を避ける(2〜3年空ける※)

   ※実際には家庭菜園で3~4年も空けるのは難しかったり、好きな作物はあるので根っこをなるべく取り除いて新しい土を足します。

2. 親子の日常とお世話のエピソード

普段のお世話は、私が仕事で出張している間に子どもに水やりをお願いしたり、週末に一緒に栄養剤(追肥)を与えたり、風通しを良くするために枯れ始めた葉っぱを剪定したりして過ごしました。

子ども側の食いつきとしては、きゅうりの実がなり始めた当初は家の中から眺める程度でそこまで興味を示さなかったのですが、ミニトマトは次々とたくさん実がなるため、鈴なりになっていく様子を見るのが楽しかったようです。

次々と実をつけるミニトマト。色づいていく経過を見るのは
子どもにとっても楽しい観察ポイントです。

3. 科学的観察:きゅうりの爆発的な成長スピード!

今回、大人が一番驚いたのはきゅうりの成長速度です。

「実ができ始めたな」と思ってから10cm程度になり、そこからお店で売っているような立派なサイズになるまで、なんとわずか1〜2日

油断するとあっという間に巨大化するきゅうり。
収穫時期のタイミングを見極めるのがなかなかスリリングです。

収穫適期が極端に短く、「昨日まで小さかったのにもうこんな大きさに!?」と、植物の生命力の強さとスピード感には圧倒されました。(※ちなみに、大きくなりすぎたきゅうりは少し風味が落ちますが、食べる分には全く問題なく美味しくいただけました!)

4. いざ収穫!気になる「お味」と「教育効果」は…?

ハサミを使って丁寧に収穫。
自分の手で採る体験自体はとても良い思い出になります。

自分で収穫したもぎたての野菜。さっそく食べてみましたが……

「……スーパーで買ったやつの方が美味しいかも。」

という、なんとも正直な結果に(笑)。品種の違いもありますが、やはりプロの農家さんが出荷しているスーパーの野菜の味と品質はすごいのだと、逆の意味で食への感謝が深まりました。


そして、当初の目的であった「野菜がどこになるか(食育)」について。

すべての収穫が終わった後、改めて子どもに聞いてみました。

私:「ねえ、きゅうりってどこになるか覚えてる?」
子:「土の中!!」(即答)

……ズコーッ!!(笑)

本人が「やりたい!」と言って始めたわけではなく、大人の主導でスタートした家庭菜園だったこともあり、「教育的効果はきわめて限定的だった」というオチがつきました。

一応、「野菜で緑色の部分は外に出ているってことだよ」「水に付けてみて浮かぶのは地上に実る野菜、沈むのは地下に実る野菜」ということは伝えておきました。

「じゃあ大根は白い部分が埋まってて、上の部分は出てるってことか!」と言っていたのでとりあえずは分かってもらえたようです

まとめ

今回は狙い通りの「食育アドバンテージ」を得ることはできませんでしたが(笑)、親子のコミュニケーションや、出張中の水やりを通した責任感、そして何より「植物の爆発的な成長スピードを間近で観察できたこと」など、やって良かったと思える収穫がたくさんありました。

農協で買った200円の苗から始まった小さな大冒険。皆様もぜひ、肩の力を抜いてチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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